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2017年WBC日本代表メンバー決まる!全選手の特徴と注目選手は!

2017年のWBC正式メンバーの紹介ついに2017年に行われる第4回ワールドベースボールクラシックの日本代表メンバーが正式発表されました。
日本を代表する選手たちがどんな活躍をしてくれるのか、今からワクワクしますね!

今回は選ばれた選手たちの紹介と私の予想スタメンをお伝えします。
  

2017年第4回WBCの日本代表メンバー決まる!

本日2017年1月24日、来る三月に開催されるワールドベースボールクラシック第4回大会の日本代表メンバーが正式発表されました。
本来は28名ですが、追加の1名は後日発表するとのこと。
⇒1/28追記:追加招集された田中 広輔選手の情報を追記しました。
⇒2/4追記:辞退した大谷選手の情報を変更しました。追加招集された武田 翔太選手の情報を追記しました。

当サイトでも投手の選考メンバー野手の選考メンバーの予想をし、無事選ばれた選手もいれば、惜しくも選ばれなかった選手もいますが、改めてここで本日正式発表された選手をご紹介します。

ピッチャー:13人

  • 大谷 翔平(日ハム)
  • ⇒辞退

  • 菅野 智之(巨人)
  • 則本 昂大(楽天)
  • 増井 浩俊(日ハム)
  • 宮西 尚生(日ハム)
  • 牧田 和久(西武)
  • 秋吉 亮(ヤクルト)
  • 藤浪 晋太郎(阪神)
  • 石川 歩(千葉ロッテ)
  • 岡田 俊哉(中日)
  • 千賀 滉大(ソフトバンク)
  • 平野 佳寿(オリックス)
  • 松井 裕樹(楽天)
  • 武田 翔太(ソフトバンク)
  • キャッチャー:3人

  • 大野 奨太(日ハム)
  • 嶋 基宏(楽天)
  • 小林 誠司(巨人)
  • 内野手:6人

  • 中田 翔(日ハム)
  • 山田 哲人(ヤクルト)
  • 坂本 勇人(巨人)
  • 松田 宣浩(ソフトバンク)
  • 菊池 涼介(広島)
  • 田中 広輔(広島)
  • 外野手:6人

  • 青木 宣親(アストロズ)
  • 筒香 嘉智(DeNA)
  • 鈴木 誠也(広島)
  • 秋山 翔吾(西武)
  • 内川 聖一(ソフトバンク)
  • 平田 良介(中日)
  • メジャーリーグで戦っている選手からはほとんど参加がないと思っていましたが、アストロズの青木選手が参加してくれました。
    千葉ロッテマリーンズの角中選手など選ばれてもおかしくない選手が選考に漏れたりもしましたが、おおむね今の日本球界を代表する選手たちが選ばれたのではないかと思います。

    WBC日本代表のピッチャー達の特徴を紹介

    WBCに選ばれた侍ピッチャーたちはどんな特徴があるのでしょうか?それぞれの特徴や現時点での懸念点なども合わせて紹介していきます。

    大谷 翔平(22歳) ピッチャー兼外野手
    2016年成績
    ピッチャー:10勝4敗 防御率1.86
    バッター:打率.322 本塁打22本 打点67

    二刀流としての地位を確立しつつある言わずと知れた化け物選手の大谷選手。
    今大会はピッチャーとしての登板が有力。日本球界最速の168kmのストレートに加え、スライダー、カーブ、フォークの完成度も高いエースピッチャー。

    懸念点としてはWBC公式球にどこまで対応できるか。
    2016年の強化試合ではピッチャーとして投げることがなかっただけに、特に第一戦のピッチングには注目したい。

    2/1追記
    なんと大谷選手がピッチャーとしての起用を避ける可能性が高いというニュースが出ました。原因は日本シリーズで痛めた右足首の影響とのこと。
    先発ピッチャーとして大事な所を任せるつもりだっただけに、かなり厳しい状況になってしまいました。
    バッター大谷として出場を続けるのか、はたまたコンディション回復に希望を託してアメリカからの戦いに短いイニングだけでも投げる可能性はあるのか、などWBC本戦の大谷選手の起用法に注目したいですね。
    2/5追記
    大谷選手はピッチャー、バッター共にWBC出場を辞退することになりました。

    菅野 智之(27歳)
    2016年成績:9勝6敗 防御率2.01

    読売ジャイアンツのエースピッチャー。
    150km台のストレートに加え、各種変化球もコントロールよく投げ切ることのできるピッチャー。2016年シーズンは打線の援護に恵まれなかったものの、特にシーズン前半はほとんど失点することのなかった文句なしのスーパーピッチャー。
    今オフは新たにチェンジアップを習得しつつあり、本番に間に合えば緩急を操るピッチングにさらに磨きがかかる。

    2016年シーズン終盤に少し調子を落としクライマックスシリーズや強化試合に出られなかったことが不安材料ではあるが、今オフは順調に自主トレを行っているようなので、WBC本大会には先発の一角として登板することになるだろう。

    則本 昂大(26歳)
    2016年成績:11勝11敗 防御率2.91

    楽天イーグルスのエース。
    毎年安定した成績を残しており、特に2015年、2016年と連続して奪三振王に輝いている通り、三振を奪えるピッチャーとして貴重な戦力になる。
    シーズン中は先発ピッチャーだが、第一回プレミア12で中継ぎピッチャーとしても高い適応力を発揮し、相手打線を封じ込める働きをした。今度のWBCでも先発、中継ぎに縛られない起用法になりそう。

    増井 浩俊(32歳)
    2016年成績:10勝3敗 1ホールド 10セーブ 防御率2.44

    2014年シーズンから本格的に日本ハムファイターズのクローザーとなり、2014年シーズン、2015年シーズンのファイターズのラストイニングを任される守護神。
    2016年シーズンはシーズン途中まで不調だった抑えから先発ピッチャーに転向し、先発ピッチャーとしても高い適性をみせた。今大会では中継ぎ、抑えの起用が有力。

    150km台のストレートと決め球のフォークを持っているが、フォークが決め球のピッチャーはWBC球に苦戦することもあるため、うまく対応できるかが見どころ。
    また、本大会では平野選手、松井選手と並んでシーズン中ではクローザーだったが、最終的にどこを任されるかも注目してみたい。

    宮西 尚生(31歳)
    2016年成績:3勝1敗 39ホールド 2セーブ 防御率1.52

    貴重な左腕リリーフ。
    毎年安定した中継ぎの成績を残しているのに、これまでなぜか日本代表メンバーに声がかからなかった。サイドスローから繰り出される140km台のストレートにスライダー、カーブなどの球種を操り、特に2016年シーズンは対左バッターの被打率を.154におさえるなど左バッターが多いチームとの対戦時は特に注目したいピッチャー。

    プレミア12大会ではリリーフ経験の少ないピッチャーが多かったことが敗因の一つでした。宮西選手のようなシーズン中バリバリで中継ぎをやっている選手の起用が今大会の一つのカギです。

    牧田 和久(32歳)
    2016年成績:7勝1敗 25ホールド 防御率1.60

    独特の浮き上がるような球を投げるアンダースローのピッチャー。
    1年目から先発ピッチャーと抑えを経験。その後先発ピッチャーとして活躍するが、2016年シーズンは中継ぎに再転向。中継ぎとしても抜群の安定感をみせたシーズンとなった。

    第一回WBC、第二回WBCとアンダースローの渡辺俊介投手が活躍したように、国際大会ではこうした変則ピッチャーは相手チームが適応出来ないことも多く、また、他のピッチャーとは明らかに球筋も違うため、相手のリズムを崩すのにも一役買ってくれることを期待できる選手。

    秋吉 亮(27歳)
    2016年成績:3勝4敗 10ホールド 19セーブ 防御率2.19

    ヤクルトスワローズのタフネスピッチャー。
    2014年の入団一年目から61試合に登板すると、2015年には74試合、2016年には70試合とフル稼働してヤクルトブルペン陣を支えている。入団1年目からこれだけフル稼働しているにもかかわらず、毎年防御率を2点台に抑えるなど安定感も魅力。

    2015年の強化試合で登板し、シーズン途中と変わらない安定感あるピッチングを披露した。
    WBC公式球にも適応できそうなことから、シーズン同様WBC本大会でもブルペン陣を支えるピッチャーとしてフル稼働することが予想される。

    千賀 滉大(23歳)
    2016年成績:12勝3敗 防御率2.61

    育成選手から一軍のエースピッチャーになった力強いストレートと大きく落ちるフォークが魅力のピッチャー。2014シーズンまではリリーフとして、2015年からは主に先発としてソフトバンクの勝利に貢献している。

    先発、リリーフどちらも経験があり、2015年シーズンまでは被本塁打が1本と、ホームランを打たれにくいピッチャーでもあるため一発が怖い場面などでリリーフとして出てくる起用法などになりそうだ。

    藤浪 晋太郎(22歳)
    2016年成績:7勝11敗 防御率3.25

    阪神タイガースの若きエース。大谷選手と同学年。
    150km台のストレートを軸に三振が取れるピッチャーで、2015年シーズンには最多奪三振王にも輝いた。

    今シーズンはコントロールに苦しむ場面もあり、近年のシーズンの中では不調に終わったシーズンだったが、力を持つボールを投げるピッチャーであるだけに、WBC開幕時にはボールに適応して力強い球を投げてもらいたい。

    石川 歩(28歳)
    2016年成績:14勝5敗 防御率2.16

    千葉ロッテマリーンズの先発ピッチャーで、コントロールに定評のある選手。全体的にコンスタントに試合を組み立てることができ、コントロールがいいため四球を出して自滅したりする場面が少ない。

    WBCでは第二先発や中継ぎなどのポジションでの活躍が期待される。

    岡田 俊哉(25歳)
    2016年成績:3勝1敗 防御率3.20

    中日ドラゴンズの左腕リリーフ。
    2015年シーズンに防御率1.50を記録し、2016年はシーズン開幕こそ不調だったが、徐々に調子を上げていきチームの勝利の方程式の一角を担った。

    2016年に行われた強化試合では当初メンバーではなかったが、菅野選手が出場を辞退したため、代替選手として出場。
    満塁の場面と1.2塁の場面の二回のピンチに登板し、いずれも無失点で切り抜けたことで小久保監督の信頼を獲得し、今回の選出につながったと思われる。

    平野 佳寿(32歳)
    2016年成績:4勝4敗 8ホールド 31セーブ 防御率1.92

    オリックスバファローズの守護神。
    コントロールがいいピッチャーで無駄なフォアボールをほとんど出さない。また、フォークの変化がすさまじくツーストライクまで追い込まれていて、ストレートかフォークが来るとわかっていても空振りしてしまうバッターが多い。

    2015年シーズンはかなり不調なシーズンではあったものの、2016年シーズンに復活した。なぜか小久保ジャパンではほとんど声がかかることがなかったが、ここにきてWBCの最終代表に選ばれた。
    今大会でもクローザーを務める可能性が最も高いと思われる。

    松井 裕樹(21歳)
    2016年成績:1勝4敗 10ホールド 30セーブ 防御率3.32

    今回の侍ジャパンではチーム最年少となる21歳。入団当初は先発ピッチャーだったが、2015年シーズンからチームのクローザーになり、抜群の安定感をみせる。

    高校時代はスライダーが武器のピッチャーではあったが、ピッチング全体としてはストレートを軸にスライダーとチェンジアップを織り交ぜながら抑えるピッチング。

    武器であるスライダーは独特の曲がりをするといわれ、打ちにくいボールではあるものの、プレミア12では制球に苦しんだのかほとんど投げることはなかった。
    また、プレミア12では当初守護神を任されたものの、あまり安定感のある投球とはいえず、守護神を譲ることになった。今大会はどのような起用法になるのか、注目される。

    武田 翔太(23歳)
    2016年成績:14勝8敗 防御率2.95

    大谷選手がWBCを辞退したことに伴い、追加招集されたソフトバンクホークスのエースピッチャー。
    若干23歳ながら大きく曲がる変化の大きいカーブボールを主体に、落ち着いたマウンドさばきを見せてくれる。カーブだけでなく、スライダー、チェンジアップなど変化球も多彩。
    また、2014年の日米野球、2015年のプレミア12、2016年のWBC強化試合とこの年齢にして国際部隊の経験も豊富なピッチャー。

    WBC本戦では、先発ピッチャー、あるいは第二先発としての起用が予想される。
    同じくカーブボールを主体にしている楽天の岸選手はWBC球に適応できなかっただけに、追加招集されて調整が難しい状況の武田選手もWBC球に適応できるかが注目。
    シーズン通りのピッチングが出来れば、どの国が相手でも快投乱麻の活躍を見せてくれるはず。

    WBC日本代表のバッター達の特徴を紹介

    続いて、WBC日本代表のバッターの紹介です。
    過去の大会と比べても全体的にレベルの高いバッターがそろったのではないでしょうか?

    WBC出場のキャッチャー

    大野 奨太(30歳)
    2016年成績:打率.245 本塁打5本 打点35

    大谷選手をはじめ、ファイターズピッチャー陣を支えるキャッチャー。
    正直、バッティングにはそれほど期待できないものの安定感のあるキャッチャーリードやスローイングは各球団から様々なピッチャーが集まるWBCという大会においては、貴重な戦力になる。
    昨年ファイターズの下剋上シーズン優勝と日本一を勝ち取ったことで苦しい場面でも粘り強くリードする経験が生まれたことは本大会でもプラスになるはず。

    嶋 基宏(32歳)
    2016年成績:打率.271 本塁打2本 打点17

    楽天イーグルスの正捕手を務めるほか、プロ野球選手会の選手会長を務めるなどリーダーシップにも定評がある。
    田中将大選手をはじめ、近年の楽天ピッチャー陣を巧みなリードで引っ張っている。また、バッティングもシェアなバッティングで今大会のキャッチャー陣の中では一番打撃に期待が持てる選手。

    小林 誠司(27歳)
    2016年成績:打率.204 本塁打4本 打点35

    読売ジャイアンツの捕手。リード面やバッティング面ではまだまだ課題のある選手ではあるものの、肩の強さは現在の日本プロ野球のキャッチャーの中でもピカイチ。シーズン途中でもその強肩で何度も相手選手の盗塁を防いだ。

    まだまだ荒い面があるため、スタメンキャッチャーにはならないかもしれないが同じチームメイトである菅野選手の登板の際にはスタメンでの起用があるかもしれない。

    WBC出場の内野手

    中田翔(27歳)
    2016年成績:打率.250 本塁打25本 打点110

    日本ハムファイターズの4番バッター。
    2012年シーズンからは毎年20本塁打以上、2014年シーズンからは3年連続100打点以上を記録するなど、勝負強い面がある。
    記録以上に「ここで打ってほしい!」という場面では、相手チームにとっては嫌なバッターの一人になるはず。プレミア12では4番の座を筒香選手にほぼ譲ったが、勝負強いバッティングで打点を荒稼ぎした。

    一方で、昨年の打率が.250と、安定感に多少欠けるのが懸念点。
    WBC本大会までに調子を整えることができるのか、また、もし不調になった場合小久保監督がどのような起用をするのか、バッター陣の中ではキーマンの一人だ。

    山田 哲人(24歳)
    2016年成績:打率.304 本塁打38本 打点102

    小柄な体格ながら2年連続で3割30本30盗塁というトリプルスリーを達成した現在の日本球界ナンバーワンバッターと行っても過言ではない選手。バッティングだけでなく、守備も安定感がある。
    WBCでは本職のセカンドではなく、サードでの起用の可能性もあったが、最終的にはセカンドでの起用になりそうだ。

    文句なしの素晴らしい選手ではあるが、2016年シーズンの終盤に背中にデッドボールを受けた影響でバッティングが不調に陥ったまま、シーズンを終えてしまった。その後の2016年強化試合でも本来のバッティングとは言えない状態であった。
    本来の調子に戻りさえすれば、どのチームが相手でも縦横無尽の活躍をしてくれることを期待できる選手なだけに、本大会を万全な調子で迎えられるかが課題だ。

    坂本 勇人(28歳)
    2016年成績:打率.344 本塁打23本 打点75

    読売ジャイアンツのキャプテンにして、本大会でもキャプテンの役割を期待されているショート。
    毎年バッティングは決して悪い成績ではないものの伸び悩んでいた感があったが昨年打撃が一気に進化し、安打を量産した。
    元々内角の球を打つのが得意な選手ではあったが、昨年は外角の球もセンターから逆方向に打ち返せるようになったことで安定感が増した。また、昨年初めてゴールデングラブ賞をとり、守備も素晴らしい選手。

    今大会に呼ばれている内野手の中では一番懸念が少ない選手であるだけに、坂本選手が不調だと安定感を欠いた戦いになってしまいそうだ。

    松田 宣浩(33歳)
    2016年成績:打率.258 本塁打27本 打点85

    ホームランを打った際のパフォーマンスで「熱男~!」とこぶしを掲げて叫ぶなど、選手としての能力はもちろん、チームを盛り上げてくれるムードメーカーにもなる松田選手。
    近年のソフトバンクホークスが強い理由にはこの松田選手の存在が欠かせない。
    バッティングは初球から振っていく積極性が持ち味で、2015年には35本、2016年には27本とパンチ力があるのも魅力の一つ。

    一方で2016年シーズンは打率は2割5分台で終えるなど少し物足りないシーズンであった。
    今回選出されたメンバーを見る限り、サードのバックアップが出来る選手はほとんどいないため、良くも悪くもスタメンで起用され続けることが予想されるだけにシーズン同様、豪快なバッティングを披露できるか注目だ。

    菊池 涼介(26歳)
    2016年成績:打率.315 本塁打13本 打点56

    昨年優勝した広島東洋カープの立役者の一人。
    勝負強いバッティングが持ち味で、特に昨シーズンは7回の打率が.333、8回の打率が.317、9回の打率が.517とゲーム終盤に特に印象に残るバッティングを披露し、「逆転のカープ」の象徴的な存在となった。
    また、バッティング以上に魅力的なのが守備。
    セカンドが本職だが、その守備範囲の広さや華麗さは間違いなく現在の日本プロ野球の中で一番だ。

    本大会では山田選手をセカンドで起用することが濃厚なため、恐らくサブメンバーとしての起用になるが、終盤でのここぞという時の代打や一点を争う展開の時の守備固めなど起用の場面はとても多いだろう。

    田中 広輔(27歳)
    2016年成績:打率.265 本塁打13本 打点39

    今回の侍ジャパンメンバーで最後に選出された選手。1月24日の選手発表で27選手の発表があり、最後の一人は後日発表されるとしていたが、1月28日に追加で田中選手を招集すると発表があった。

    今期の広島打線を1番バッターとしてけん引し、一番田中選手、二番菊池選手、三番丸選手の並びで「タナキクマル」と称された。
    シェアなバッティングと一発の打てるパンチ力、28盗塁を記録した盗塁を記録した足などの攻撃面と堅実なショートの守備力が高い総合力が高い選手。また、シーズン中ではジャイアンツのエース菅野投手からよくヒットを打ったり、クライマックスシリーズで打率8割3分3厘を記録するなどチームを勢いづかせる活躍をしてくれることが期待できる。

    シーズン中では主にショートを守るほか、サードを守った経験もあり貴重なバックアップやここぞの代打、代走での起用が予想される。

    WBC出場の外野手

    青木 宣親(35歳)
    2016年成績:打率.283 本塁打4本 打点28

    ヤクルトスワローズから2012年シーズンに海を渡ってメジャーリーグへ。
    日本在籍時にも安打製造機として毎年ヒットを重ねてきたが、メジャーリーグでも毎年打率.280以上を記録するなどそのヒットメーカーぶりを発揮している。

    2015年シーズンの途中で頭部にデッドボールを受けた影響で不調に陥ったが、2016年シーズン終盤から本来のバッティングを取り戻しつつある。2009年WBCで優勝に貢献した経験と現役でメジャーリーグの最前線で戦っている経験は今大会においても貴重な戦力の一つになる。

    筒香 嘉智(25歳)
    2016年成績:打率.322 本塁打44本 打点110

    横浜が誇る4番は日本代表の4番になりつつある。
    昨年は本塁打数44本、打点も110と誰もが認める強打者になりつつあり、得点圏打率は.393と相手チームからしたらピンチに迎えたくないバッターNo.1だろう。右方向にも左方向にも大きな打球を飛ばすことができる。

    ストレートに弱い、左バッターに弱いという弱点もあったが、昨シーズンは対左ピッチャーに.313、ストレートの打率は.322と弱点を克服しつつある。

    鈴木 誠也(22歳)
    2016年成績:打率.335 本塁打29本 打点95

    昨年の広島東洋カープの優勝立役者の一人で「神ってる」の流行語の元ネタとなった。
    昨シーズン一気にブレイクし、打率やホームラン数という目に見える数字もさることながら2試合連続サヨナラホームラン、3試合連続の決勝ホームランなど「美味しい場面」を持っていく印象が強い。
    国際大会の対応は未知数だが、2016年の強化試合ではオランダ戦で満塁ホームランを打つなどシーズン同様「神ってる」活躍をみせた。

    決勝のドジャースタジアムで「神ってる~!」の雄たけびを響き渡らせてほしい。

    秋山 翔吾(28歳)
    2016年成績:打率.296 本塁打11本 打点62

    2015年シーズンにイチローの持つ最多安打記録を塗り替え、216本のプロ野球記録を樹立した。
    2016年シーズンは2015年ほどは打てなかったものの、打率.296と一定の数字を残した。また、守備範囲も広くシーズン中ではセンターのポジションで何度もピンチを救った。

    プレミア12や2016年強化試合でもヒットを放ち、国際大会でも期待できる選手。

    内川 聖一(34歳)
    2016年成績:打率.304 本塁打18本 打点106

    毎年安定してヒットを重ねるベテラン右バッター。逆方向へのバッティングが上手く、一発を打つパンチ力もある。WBCにも二大会連続で出るなど国際経験も豊富で、今大会ではその経験を活かしたいぶし銀の活躍が期待される。

    平田 良介(28歳)
    2016年成績:打率.248 本塁打14 打点73

    中日ドラゴンズの長距離バッター。
    5年連続でホームラン2桁を打つなど、パンチ力もさることながら勝負強いバッティングが持ち味。2016年も打率.248に対し、得点圏打率はなんと.353と通常時の打率よりも1割近く高い成績を誇っている。

    プレミア12大会でも大会を通じて打率4割、得点圏では6割とシーズン同様チャンスに強いバッティングをみせた。WBCでもスタメンでのポイントゲッターの打順を任されたり、チャンスでの代打などそのバッティングに注目したい。

    日本代表の予想スタメンとキーマンは?

    日本代表の正式メンバーが発表されたので、私なりに改めて予想スタメンを組んでみました。もちろん相手チームや登板してくるピッチャーが右投げか左投げかによっても変わってくるとは思いますが、基本スタメンはこんな感じになるのではないでしょうか?

    1番:(左)青木 宣親
    2番:(中)秋山 翔吾
    3番:(遊)坂本 勇人
    4番:(DH)筒香 嘉智
    5番:(二)山田 哲人
    6番:(一)中田 翔
    7番:(右)鈴木 誠也
    8番:(三)松田 宣浩
    9番:(捕)大野 奨太

    先発:大谷、菅野、則本

    このような布陣で行くと予想します!
    先頭バッターはメジャーでの経験豊富な青木選手。4番バッターには筒香選手を選びました。

    また、先発ピッチャーは大谷選手、菅野選手、則本選手の3人ローテで行くのではないかと予想します。
    ⇒2/5追記 大谷選手が辞退することになったため、菅野選手、則本選手の他に誰がローテーションを守るか注目です。
    先発ピッチャーは少なくとも1次ラウンド、2次ラウンドまでは3人で戦いたいので、代わりに誰を起用することになるのでしょうか。
    有力候補はロッテの石川選手かソフトバンクの武田選手です。

    このメンバーの中でキーマンとなるのはバッターでは中田選手、ピッチャーでは菅野選手ですね。

    中田選手は選手の紹介でもお伝えしたように、勝負強いバッティングが持ち味ですが、安定感にかける所もあります。
    中田選手が機能しないと、上位打線でつないだチャンスも潰れてしまいますし、下位打線へのつなぎもままならなくなってしまいます。中田選手がプレミア12の時のようなポイントゲッターになるのか、それとも打線を途切れさせてしまう存在になってしまうのか、注目です。

    菅野選手は一線級のピッチャーではあるものの、2016年の強化試合に投げなかったことでWBC公式球になれることができるかが未知数。
    またシーズン中は少し球数が多くなってしまう場面もあったので、一試合に投げる球数が決められているWBCで何回まで投げ切ることができるかも注目です。
    恐らく菅野選手の時には小林選手がキャッチャーになる可能性もあるので、シーズン同様二人で投球を組み立ててほしいですね。

    2/5追記:大谷選手の辞退にあたって

    大谷選手が辞退することになり、プロ野球ファンの間ではがっかりする声や辞退の経緯を巡ってもう少し迅速に判断するべきなのではなかったかなどの意見が交わされています。

    私個人としては確かに大谷選手が辞退することは残念ではありますが、少し安心した面もあります。
    というのは、最近の大谷選手の取り上げ方を見ると、大谷選手が今のプロ野球の象徴のような取り上げ方になっていて、他の選手に注目が集まることがなかったからです。
    恐らくこのままWBC本線が始まっても、勝ったらすべて大谷選手の手柄になるくらいの報道をされるのではないかと心配でした。

    プロ野球ファンとしては、もちろん大谷選手にも注目してほしいですが、日本のトッププレイヤーが集まった侍ジャパンのメンバー全員に注目してほしいのです。
    165km出すだけがプロ野球ではありません。追加招集された武田選手の120km台のカーブボールもまた野球の醍醐味です。
    大谷選手の豪快なバッティングだけがプロ野球ではありません。野手で最後に召集された田中選手のねちっこくシェアなバッティングも野球の面白さです。
    もちろんWBCで勝ち進むことも大切ですが、それ以上に野球の面白さをたっぷり味わえる侍ジャパンの選手たちの一挙手一投足をぜひ注目して楽しんでほしいです。
    そういう意味では大谷選手が辞退することでそれぞれの選手によりフォーカスされるのではないでしょうか。

    1野球ファンとしてはこれまで以上に侍ジャパンを応援します!!

    まとめ

    3月7日のキューバ戦から日本のWBCが始まります。約2週間の間にどんなドラマが待っているのか、ぜひ侍たちの戦いざまをしっかりと目に焼き付けていきましょう!