部屋の乾燥を防いでくれる加湿器。最近はデザイン性もいい加湿器も増えてきて、とりあえず加湿器を持つ家も増えてきました。でも、ふと冷静に考えてみると、本当に加湿器って必要なんでしょうか?わざわざ加湿器を設置する意味って何なんでしょうか?
今回は加湿器を設置するべきかどうか迷っている人が加湿器を置くべきかどうか判断できるように、加湿器の必要性や不要な人はどんな人かお伝えします。
加湿器が必要な時はどんな時か?
部屋の湿度を上げられる加湿器。湿度を上げることでどんなことが期待できるでしょうか?
加湿器をおく主な目的は、
特に冬は乾燥しやすいので、喉を中心に乾燥が起きたりすると、風邪などにもかかりやすくなります。また、そもそもインフルエンザウイルスの菌などはある程度湿度の保たれた空間では活動しにくくなるため、部屋の湿度を保っておいた方が、インフルエンザにかかるリスクを減らすことができます。
もちろん部屋の湿度は、加湿器を使わなくても洗濯ものの部屋干しや沸騰したお湯を部屋の中に置くことでも湿度を上げることはできますが、正直言って毎回それをやるのは面倒くさいですよね。
しかも、こうしたアナログな方法だと湿度が上がり過ぎてしまうこともあるため、部屋の湿度を判断して自動調節してくれる加湿器は、ちょうどいい湿度に保つにはかなりいいアイテムです。
特に小さい子供がいる家庭などでは、小さい子供にマスクをさせてもすぐに取ってしまったりと、個別に乾燥対策がしにくいので、そういった場合は加湿器があった方が健康のために安心ですね。
こんな時は加湿器不要です。
加湿器の必要な人の特徴を見ると、どんな人にも加湿器は必要なんじゃないかと思えてきますが、加湿器にも不要だと思えるデメリットもあります。
例えば、加湿器は部屋の湿度を保ってくれるかわりに、部屋の家具や窓が結露して、カビが発生するリスクがあります。また、テレビやパソコンなど精密機器の近くに置くと故障してしまうリスクもあります。加湿器によって菌を防ぐはずが、逆にカビなどを発生させてしまっては意味がありませんね。
また、そもそも加湿器をわざわざ買う必要のない環境もあります。家が高気密、高断熱である場合、そもそも部屋の湿度がそこまで下がることなく、わざわざ加湿器を使わなくても部屋が十分な湿度であることも多いです。
一人暮らしの部屋など一部屋が6畳程度の所も加湿器を使わなくても一定の湿度が保たれている場合が多いです。私自身、結構乾燥には敏感な方ですが、小さい部屋では加湿器が必要と思った場面はありません。
一度部屋に湿度計を置いてみて判断してみましょう。湿度が35%~45%くらいなら加湿器をわざわざ買う必要はあまりありません。
もちろん体感も大事です。普段からのどの痛みや乾燥肌に悩まされていないのであれば、湿度は気にする必要はないですね。
加湿器を使う意味と判断するポイント
加湿器を使う大きな意味は部屋を湿らせることによって、部屋の湿度を保ち、部屋にいる人の健康を守ることです。乾燥していることによって、風邪をひきやすくなったり、喉を傷めるのであれば、加湿器を使うべきです。
加湿器を使うべきかどうか判断するポイントとしては、まず湿度計を買ってきて、湿度を図ってみることから始めましょう。普通に生活してみて、湿度が35%~45%であれば、わざわざ買う必要がありません。
部屋干ししたり濡れタオルを部屋の中で定期的に回すことで湿度が保てるのであれば、そうした対策でもいいですよね。
部屋が乾燥していても、喉を暖めるようなハチミツホットレモンを飲んだり、マスクをしながら寝たりした方が健康的ならば、加湿器を使うのはやめてしばらくそのほかの方法を試した方が健康的に過ごせます。湿度があるからといって、健康が保証されているわけでもないですからね。
逆に、小さい子供がいる場合は、大人のようにマスクをしてもすぐ取っちゃうことも多いです。小さい子供は個別に乾燥を防ぐ有効な手段があんまりないので、そういった場合は加湿器を買って部屋全体の湿度を管理したほうが健康的です。
また、特に喉が乾燥しやすい就寝時にマスクをしたりしても寝つきが悪かったりするのであれば、加湿器を買った方が寝つきも良くなるでしょう。
一度買ってしまえばお金もかかりますし、スペースだってとります。とりあえず買う前に使う場面を想像して、頭の中でシミュレーションしてみましょう。
まとめ
今回は、加湿器が必要か不要かということについてお伝えしました。
加湿器は万能ではありません。エアコンやヒーターとは違って、効果が実感しにくいので、改めて考えてみると、実は必要ないという場面も多いです。
加湿器は部屋の湿度を保つという役割の先に、住んでいる人の健康を保つという目的があります。その目的を達成するために、加湿器を使うことが近道になるのか、それともそれほど効果的でないのか、判断することが大事ですね。