行事・習慣

月見団子の台の作り方は?十五夜を味わう積み方や飾り方を紹介!

お月見三方十五夜のお月様は一年でも特に綺麗に見られると言われていて、ただ見上げるだけでもとても風情を感じますが、お月見団子を飾り立てるとより一層季節を感じることが出来ます。

特にお子様がいる家庭では一度はお月見とともに月見団子を飾り立てて、ゆっくりと月を見上げてこういった四季があることを教えてあげたいですよね。もちろん、そのあとお月見団子を家族で味わうのも欠かせません(笑)

そこで今回はお月見団子をのせる台を家庭で再現するための方法やお月見団子の積み方を紹介します。また、月見団子やススキをどのように飾り立てればいいかもご紹介します。

月見団子の台の作り方は?家にあるもので代用しよう!

お月見団子を載せるための台は「三方(さんぽう)」と呼ばれます。3つの方角に穴が開いているので三方と呼ばれ、古くから日本の行事に使われてきました。お月見の時だけでなく、神前式の結婚式などにも登場することがあり、一度は見たことがあるかもしれませんね。ただ、この三方を自宅で持っている人はなかなかいないかと思います。そういう時は、自宅にあるもので代用してしまってOKです。

一番お手軽なのは、おぼんや角皿を使う方法です。少し大きめのおぼんや角皿に天ぷらの敷き紙を載せれば、手軽に月見団子の台が出来上がります。おぼんや角皿には白か黒か茶色のものを使うとより雰囲気が出ます。また、お団子はこのあと食べることになるので、天ぷらの敷き紙を敷くとはいえ、綺麗なものを使うようにしてくださいね。

十五夜の月見団子の積み方はどうすれば?

さて、次に十五夜の月見団子の積み方です。実は月見団子を載せる個数には、地方によってばらつきがあります。しかし、主には12個(13個)か15個積みます。それぞれこのような理由があります。

お月見団子を12個(13個)積む由来
昔の暦では約3年に一度13カ月ある年があり(うるう月)、うるう月があるときは、13個積んでいた。今はうるう年があっても12カ月だが、その頃の名残でうるう年には13個積む。

お月見団子を15個積む由来
十五夜にちなんで15個積む。ちなみに、十三夜は13個、十七夜は17個積む。

このように考えられています。どちらも間違いではないので、お好きな方を選んでください。

また、月見団子の積み方は一般的にはそれぞれこのようになります。

  • 12個積む場合・・・一番下に3×3で9個、二段目に3個で完成
  • 13個積む場合・・・一番下に3×3で9個、二段目に4個(2×2)で完成
  • 15個積む場合・・・一番下に3×3で9個、二段目に2×2で4個、一番上に2個で完成
  • このように積むのが一般的です。一番上が1個でないので、イメージと違うかもしれませんね。ただ、この積み方も地方によって様々です。例えば15個の場合は一番下のお団子を一つ減らしてその代わり一番上に一つだけ載せる場合もあります。雰囲気を楽しむだけなら、一番下に4個おいてその上に1個ちょこんと載せれば、手軽にお月見の雰囲気が出る月見団子が出来ます。

    十五夜の月見団子を楽しむ飾り方や見せ方

    いよいよ月見団子を積めた所でどのように飾り立てすればいいかご紹介します。
    基本的には、お月見団子は月が見える所にお供えするものと言われています。ベランダの近くでもいいですし、ご自宅に月が綺麗に見える窓があれば、その近くにお月見団子をお供えしましょう。

    また、お月見団子と合わせて秋の七草から選んだ花を生けると、より良いです。一番有名なのはススキですが、他にもハギ、クズ、ナデシコ、オミナエン、フジバカマ、キキョウが秋の七草になっています。春の七草と違って食べられないので、あまり馴染みがないかもしれませんが、是非この機会にこれらの花も愛でてあげてくださいね。

    地域によっては、お月さまから見て左側にお月見団子を置いて、右側に七草を置くと決まっている地域もありますが、場所によっては真逆だったり、前後だったりします。

    月見団子を飾れば十五夜をもっと深く感じられる!

    ここまで月見団子の台の作り方と月見団子の積み方・飾り方についてご紹介しました。

    花より団子ならぬ月より団子で月見団子をそのまま食べて楽しむのもいいですが、お団子を飾り立ててゆっくり月を楽しむと秋の訪れを感じることもできて、気分も高揚してくると思いますよ!

    是非、今年は月見団子を飾って十五夜のお月様を深く感じてみてくださいね。