受験生にとって夏は一つの天王山とよく言います。
夏で何もかもが決まってしまう訳ではありませんが、夏が大切なのは浪人生も同じです。
現役生は普段学校に通っている状態から自習の時間がほとんどになるので、大きな変化がありますが、浪人生の場合は生活そのものはそれほど極端には変わりません。
それが逆にだれてしまう原因になり、夏の間に失速してしまう失敗も。
浪人した時の夏休みの勉強はどのように計画して進めていけばいいでしょうか?
浪人した時の夏休みの計画は?
現役生の時も浪人生の時も耳にタコができるくらい聞かされたかもしれませんが、夏休みは基礎固めをするほとんど最後のチャンスです。しかし、その意味合いは現役生の時とは少し違います。
浪人生が秋以降に敵となるとは焦りや不安です。現役生の時よりも強くなるはずです。
この焦りや不安は基礎ができているかどうかで全然変わってきます。
秋以降に基礎をやっていると「自分は何をやっているんだ」と焦りを加速させてしまうことになるのです。
こうなると失敗パターンに近づいてしまいます。
得意分野を伸ばすこと、苦手分野をつぶすこと。
どちらも大切ですが、この夏休みは苦手分野を潰す優先順位をあげましょう。
英国世界史に関しては、それぞれ別記事で勉強計画を紹介しています。参考にしてください。
関連:浪人の夏の英語で単語と文法と長文の勉強法と勉強計画は?
関連:浪人した夏休みの国語の勉強法と勉強計画。偏差値50からどこまであげる?
関連:浪人の夏の世界史勉強法は?ここからセンター8割も狙える
浪人の夏はだれない工夫を
夏休みは約40日間。
私のおすすめはその40日をいくつかの期間で区切ってそれぞれテーマと到達度を図っていくことです。
例えば最初の10日間は英語の文法をマスターする10日にする。
10日後に問題集を解いて苦手な分野の正答率を8割にするとしたら何をすればいいか?
逆算して考えていくと計画が立てやすいです。
また、それぞれの期間で集中する科目を作る一方で、全ての科目をほんの少しでもいいから毎日勉強することも大事です。
毎日少しずつでもやることでその教科の「勘」が鈍りにくくなります。
全体的な計画を立てる時にはあまり最初からすべてを決めないで、真ん中か最後に何も予定を立てない期間を作っておくと、その前後で改めてやっておいた方がいいことに柔軟に対応できます。
浪人生の夏休みの勉強時間は?
私が浪人した時は大体1日8時間から10時間くらいでした。
少ない日は2時間くらいの日もありましたが。
基本的には朝一番に予備校に行って午前中に全力で苦手な科目をやって、午後は得意科目やそれほど疲れないようなことをやりました。
夜は正直そんなに勉強しなかったです。音読くらいですね。
暑いのが苦手なので、出来るだけ涼しい朝と夕方に予備校や家への移動するようにしました。
あと、カフェでの勉強もかなりしました。
特に午後はカフェに行ってアイスココアや抹茶オレを飲みながら勉強したことがとても多かったです。
正直時間で縛っても自己満足になるだけなので、○時間やればいい、というのはないのですが、12時間勉強した翌日は4時間でその翌日は8時間というような勉強より、毎日8時間勉強したほうがリズムが作れて楽です。
頑張り過ぎて休んじゃう日が多いなら、1日の勉強時間を調整して出来るだけ毎日勉強するようにした方がいいです。
浪人で偏差値は夏の間にどこまで目指す?
当然目指す志望校によって到達しておきたい偏差値は違ってきますが、偏差値50はどの科目でもまずはクリアしておきたいですね。
模試であれば6割が一つの目指すラインです。
英国数であれば、正直センター試験でいうと夏の点数+20点くらいが最終的に到達できる点数です。
なので、8割取りたければ夏の終わりで140点は取れるようになっていないと厳しいです。
逆に世界史などは現時点で50点くらいでも8割越えは目指せます。
ただ、再三言うように目先の点数や偏差値にとらわれ過ぎないようにしてください。
なんとなくの6割と基礎ができた6割では伸びが全然違います。
浪人生は伸びないと言われますが、そんなことないです。くどいようですが、基礎ができていれば秋以降も伸びます。
負けずに頑張ってほしいです。
浪人の夏休みまとめ
夏の勉強で大事なものの一つが達成感です。
なんとなく漫然と勉強して「あれ?何やったっけ?」ってなるよりも「今年の夏はこれとこれをやって成長した!」と言えるようなものがあったほうが自分の地震にもなりますし、点数や偏差値にも表れてきます。
そのための一つが期間を区切ってテーマを絞って勉強するという方法です。是非取り入れてみてください。