若手会社員応援シリーズ

新社会人で貯金できない時の1ヶ月の生活費見直しポイントと貯金方法

新社会人で貯金できない時どうする新社会人になり、いよいよ本格的に給料収入が入ってきて自分で貯金を作れる!
よーしっ、バリバリ貯金するぞー!と思ってフト振り返ってみると全然貯金できてないじゃん!と愕然とするのは実は新社会人あるある。

社会人になる前にシミュレーションしたのに何で…?と頭をかしげる前にどうぞ社会人の先輩である私のアドバイスを聞いていってください。
  

新社会人になったけど貯金できない!

…と、冒頭でかっこよく話しましたが、愕然としたのはまさに過去の私です(笑)
「うそっ、私の貯金額、少なすぎ…!?」なんてどこかの会社の企業CMみたいなことを思っていました。

新社会人になる前の貯金イメージと実際に社会人になってからの貯金額に差がある場合の原因は大きく三つです。

  1. そもそもぼんやりとしか貯金額を考えてなかった。
  2. 想像以上に収入が少なかった。
  3. 想像以上に支出が多かった。

1番のパターンから解説すると、「社会人になったらとりあえず100万貯めろっていうし、年間300万ももらえれば200万使っても100万残るから余裕っしょ~」みたいなぼんやりとした貯金額を想定すると、一年後に「え、10万しか貯まってないんですけど?」ということになるわけですね。

このパターンに陥りやすそうな人はとりあえず一回ひと月当たりどれくらいの収入と支出があるのか、ざっとでもいいので計算してみましょう。
特に考えたほうがいいのが支出。思わぬところでお金を使ってしまっているかもしれません。一度自分の生活を振り返って支出シミュレーションをしてみましょう。

2番のパターンもよくあります。
会社から入社の際に給料額を伝えられていても、税金等の関係で手元に入ってくるお金(=手取り額)は給料額から減ることを考えていなかった、なんてことはよくあります。細かい計算はありますが、大体20%くらいは引かれて手元に入ってくると考えてください。

あと、ボーナスや残業代など変動があるものを収入として計算に入れていると思ったよりボーナスがなかったり残業代がなかった、なんて失敗もよくあります。

新社会人の1ヶ月の生活費はこんな感じ

そして、貯金が思ったように貯まらない!となる原因の一番大きな原因が「想像以上に支出が多かった」ことです。
ここでこれから新社会人になろうとしている東京都在住Kさんの新社会人の抱負と支出シミュレーションを公開します。よくある貯金シミュレーションですが、どこに問題があるのでしょうか?

東京都在住Kさんの新社会人の抱負と支出シミュレーション
4月からはいよいよ新社会人だ!
大学の時は親の仕送りとバイトで頑張ってたけど、これからは給料がたくさん入ってくるから手元に入るお金は増えるな!
大学の時も一人暮らししてたから、大体の生活費はわかるぞ!大体こんな感じだな。

月収入・・・20万

1.家賃・・・7万1000円
2.水道光熱費・・・1万円
3.食費・・・2万5000円
4.生活用品費・・・5000円
5.携帯料金・・・8000円
6.自宅のインターネット・・・6000円
7.交際費・・・5000円
8.奨学金返済・・・月1万
9.雑費・・・1万

支出合計:15万円
貯金額:月5万 年間60万+α(残業代やボーナス)

食費はこれまで通り自炊すれば、一日500円から1000円以内に抑えられるし、一人暮らししてたから光熱費や生活用品のお金は大体これくらいになるのは予測できる。
雑費として1万円も余裕持たせてあるし、忘れがちな奨学金返済もシミュレーションの中に入れてあるから大丈夫!

ボーナスとか合わせたら大体貯金額は年間60万くらいになるはず!
2年目には貯金100万突破だ!
うはーーーー、夢が広がりんぐ!

と、こんな感じで貯金の夢が広がっています。一見すると良さそうなシミュレーションに見えますが、どんなところに問題があるのでしょうか?

1つずつ突っこんでいきましょう。

支出の問題点その1:これまでの生活と支出が同じに収まるという勘違い

大学生の時に一人暮らしをしてたから、大体それと同じくらいだろうと考えがちですが、ここが多くの人がまず陥る落とし穴。
大学生の時よりも時間がなくストレスがかかる社会人生活はどうしてもお金を使ってしまう場面が多いです。

支出の問題点その2:食費は自分の想像以上にかさむ

大学生の時に一人暮らしをして、自炊もしてたから大体同じくらいの出費だろうと考えていると、失敗しやすいです。私も大学生の時はお弁当を作ったり、夕ご飯を自炊で作ることが多かったので、料理することは全然苦じゃなかったのですが、はっきり言って気力がわきません。

朝お弁当を作るくらいだったら1分でも長く寝ていたいし、夜ごはんを作る元気がわかずにお弁当を買ったりお店に入ることもしょっちゅうです。社会人3年目を過ぎてから時々お弁当を作れる日も出てきましたが、それまではとてもじゃないですが作れなかったです。

ちなみに私はランチで1000円、夕ご飯で1000円を一人で使うこともあります。

支出の問題点その3:交際費が思ったよりかかる

私は大学の時は実はそんなに友達と飲みに行く方ではありませんでした。大学時代は宅飲みしていたことも多く、一回当たりに飲む金額も少なく済みました。

しかし社会人になってからは飲む機会が増えました。会社での飲み会もありますが、それよりも単純に「飲みたい気分」の日が増えました(笑)1回3,000円としても週1で行くだけで12,000円です。

お酒が苦手な人も「今日は思い切って遊んでしまいたい!」という日は平日、休日問わず増えるはず。

支出の問題点その4:大きな買い物をしたくなる可能性

大学生の時はお金がなくて目が向かなかったものに、社会人になると目が向くようになります。
ブランド物の時計や財布に目が向く人もいれば、ハイスペックなパソコンに目が向く人、お洒落なお店をめぐるのに快感を覚える人、休日を利用して旅行に行きまくる人、お金を使いたい対象は様々ですが、今まで手が届かなかったものに自分のお金で手が届くというのはとても気持ちがいいものです。

決して悪いことではありません。お金は使うものですから。しかしシミュレーションという意味では、こうした支出は「月々の支出」の段階ではあまり考えないですよね。そして一年振り返ってみるとこうした臨時支出が積もり積もって貯金が出来なくなっていた、なんてことがあります。

貯金をしたいなら計画的に買い物したいですね。

このように一見何の問題もないシミュレーションに思えても、実際に社会人生活がスタートすると、思わぬところでお金を使ってしまうことも多く、お金がおもったよりも貯まらないということになるわけですね。

新生活が始まった社会人の貯金のポイント

新社会人になって貯金をしたいと思う時、やはりカギになるのは支出です。収入は自分のチカラではすぐに変えられませんが、支出は自分のチカラである程度コントロールできます。

絶対に一年のうちに○円貯金する!という人は振り込まれた給料から一定額を別口座で貯金して管理したり、会社に「財形貯蓄制度」があれば、自動で天引きしてくれるのでこうした制度を活用しましょう。
やはり手元にあると使ってしまう可能性が高まります。

また、同じ理由でクレジットカードも自分の手持ちの金額がわからなくなって思わぬ散財につながります。
使ったその場で引かれる電子マネーのような方式であれば、まだお金の管理もしやすいですが、通常のクレジットカードのように一月後や二月後に引き落とされると、「あれ!いつの間に!」ってことになりやすいです。

支出でコントロールしやすいのは「食費」、「交際費」、「雑費(遊ぶお金含む)」の主に3つ。このほか、携帯を格安スマホに変えたり、インターネットを携帯会社提携のWifiにしたりと安くする手段はありますが、基本的にはこの3つです。

この中のどれを削れるかは一概には言えません。あまりにも生活費や食費を削るとかえってストレスをためて、違う所で散在しかねません。もっと貯金したい!と思った時に、一気にいろいろと切り詰めてしまうと、無理が出てきてしまいます。
食費の中でも週に2回おやつを買うのを1回にするとか、休日だけは絶対に自炊するとか、自分にできることから徐々に支出を減らしていきましょう。

まとめ

今回は新社会人になって貯金が出来ないと思う人のための貯金に関するアドバイスをお送りしました。貯金はもちろん大事ですが、自分の体を無理させてまで貯金を作るのではなく、自分の生活にうまくフィットできるように貯金を作るようにしていきましょう。

少しずつでも貯金が増えていくといいですね。