年末の忘年会を終えたあと、中の良い同僚何人かで2次会に繰り出した後に同僚女子から聞いた話が驚愕でした。
私もまだまだ偉い立場ではないので、会社の飲み会では気を使う側でしたが、女の子たちは男性よりもはるかに気を使って会社の飲み会に参加してました。
正直頭が下がります・・・
今回は会社の飲み会でどんなふうに立ち振る舞えばいいのか、私の同僚たちの密かな努力とともにお伝えします。
会社の飲み会で女性社員が考えること
私のような男性社員が会社の飲み会で考えることといえば、まず上司の機嫌を損ねないようにすること、上司の無茶ぶりがこないように話をつないだりグラスを空にしないこと、あとは無事終わることを祈るのみです。
自分としては結構気を使っているつもりですし、同じ男性社員の中では飲み会全体のことを考えて動いてるつもりでしたが、まだまだ甘かった・・・。
女性社員たちの大変さは私よりはるかに上でした。
女性は男性に比べて気を使っている相手の多いこと!
上司はもちろん、同僚や後輩、そして同性である女性たちにまで気を使っています。
なぜ同僚や後輩にまで気を使うか?
それは飲み会で「気の利く女」を演じないと、どこからか「あいつは飲み会の時に気の利かない女だ」という意味の分からないレッテルが貼られるから。
男性社員の場合は表面的に叱ってくれますからある意味楽ですが、女性社員の場合はその場で注意してくれたりすることがほとんどなく、後でコソコソと言われることが多いとのこと。いやですね~。
そして大きな敵となるのが一緒に飲み会に参加している女性たち。特に女性の先輩。
飲み会でボケッとしてると、「気の利かない女」と思われ、ちょこまかと動き回っていると「私が雑用させてるみたいじゃないのよ!」と思われ、一生懸命トークに参加していると「媚びてんじゃねーよ」と思われる。
男性ならば気を遣う相手はほとんど上司だけですが、女性の場合はどこに敵が潜んでいるかわかりません。飲み会は楽しむものではなく、無難にやり過ごすものと化しています。
上司を立てて、サラダをとりわけ、焼き鳥を串からまめまめしく外し、先輩女子に話を振り、グラスが空かないように目を凝らし、こまごました雑用をこなす…。
そういう人に私は・・・なりたくない!
ですが、女性社員たちはこれだけ色んな方面に気を遣いながら、会社の飲み会に参加しています。
いや、もう、ほんとに、恐縮です。
会社の飲み会での女性ならではの失敗エピソード
自分はまじめに雑用役を一生懸命こなしていただけなのに失敗した。同僚はそんな悲痛なエピソードも教えてくれました。
仮にYさんとして話をご紹介します。
その飲み会ではYさんが一番下の立場だったので、雑用係に徹しようと考えてちょこまかと動き回っていました。
上司や同僚のグラスにビールやお酒を注ぎ、サラダや料理がくれば皆のもとに同じくらいの量が行くようにうまく取り分けて、食べ終えたお皿や飲み終わったグラスはテーブルの上からおろす。雑用役としては申し分ない働きですよね。
でも、そんなYさんの努力が上司の一言で一気に覆されます。
上司「先輩女子ちゃんもYさんくらい気を遣える女の子になれば彼氏もできるのにね~」
はい、立派なセクハラです。ですが、現実にはこういう言葉は平然と出てきますよね。
先輩女子もこれを受けて「ほんとに、Yさんくらい気を遣える女の子に育ちたかったです~」と返した後、だれにも見えないように同僚に冷たい目を投げつけてきたそうです。
そして、そのあとトイレですれ違った時に「そんなに気を遣わなくていいよ。Yさんもちゃあ~んと飲み会楽しんでね」と笑顔で言われたそうです。
うわ~、怖い!いやな女ですね~。
そのあと、私の同僚女子(Yさん)が身に着けた教訓は「美味しいところは先輩女子に持ってかせる」ということ。
例えば、後輩や役職のない社員にはビールを注いでも、上司やイケメン社員のお酌は先輩女子に任せるようにしたり、自分の話題になりそうなときには「先輩女子さんもこの前○○って言ってましたよね」とさりげなく軌道修正を図る、などなど。
会社の飲み会のコツは前に出過ぎず、後ろに引き過ぎず、「ちょっとだけ出す」ことと心得たとのこと。
私と飲むときはサラダやおつまみを直箸でつまみながら、芋焼酎をすするその姿からは想像できないほどに、彼女は飲み会の場で色々と気を遣いながら過ごしていたことに軽いカルチャーショックでした。
ちなみに、同僚女子は会社の飲み会では会社の飲み会ではカシスオレンジなどの女の子が飲みそうなお酒オンリー。理由は強いお酒を飲むと、男性社員に気に入られやすくなり、雑用役からメインに躍り出てしまいやすくなるからとのこと。そこまで…!
会社の飲み会でカラオケの選曲だって女性社員は気を遣う
1次会で終わって2次会は気楽にカラオケだー!なんて気分にもなれません。二次会のカラオケも面倒なポイントがあります。
まず第一関門は座る場所。
基本的には食事やドリンク、終了10分前の電話などをとることができる入り口付近に陣取るのが無難ですが、流れ的に部屋のど真ん中に行ってしまったり、上司の隣に配置(生け贄)されることも。
こうなると一気に面倒度がアップ。まず上司の隣だと、確実に歌わされます。
しかも上司が歌っているときは上司の耳に届くように盛り上げたり合いの手を入れたりしないといけなくなってきます。めんどい!
ちなみに、もう一つ配置されたくない席はイケメン社員の隣。
他の先輩女子たちから冷たい目で見られるから(笑)プライベートならともかく会社の飲み会のカラオケでは厄介なだけみたいです。
そして第二関門は歌の選曲。
マイナー過ぎず、出来るだけみんなが歌えるような曲を選ばなきゃ・・・と考え出すと、選曲もどんどん絞られてきちゃいますよね。
モー娘の「loveマシーン」とかAKBの「恋するフォーチュンクッキー」とかカラオケでよく出てくる感じの歌は定番ですが、そうそうみんなが知ってて盛り上がる歌なんでありません。
そうすると、やっぱり西野カナとかaikoとかYUKIとか椎名林檎とか好みで選んでいくしかなくなるんですよね。
出来るだけ有名な歌で、でも同じアーティストは続けにくくて、先輩女子の十八番は避けて、アニソン入れたいけど自分からアニソン解禁の流れにはしにくくて…と、気を遣う女子は色々なことを考えてしまって頭がパンクしちゃいそうです。
同僚女子はここまで気を遣ってるみたいですが、私からすると正直言って、会社の二次会のカラオケはそこまで気を遣わなくてもいいのにな?とは思います。
先輩女子の十八番がかぶるのが気まずいのはわかりますが、そこさえ気を付ければ、何を歌っても大丈夫。
私のような男性目線でいうと、女性社員の方に歌ってもらうだけで、場が華やぐのであまり気を遣い過ぎずに歌ってほしいです。
ヘビメタやシャウト系までいってしまうと、ちょっと空気の立て直しが大変なんですが、普通のJPOPや海外アーティストであれば、大いに歌ってください。
…と、こんなこと言うと「全く男はお気楽でいいね、フン!」なんて言われちゃいそうですが(笑)
まとめ
「大体ね、なんで今の時代でも女子がサラダ取り分けるのが当たり前みたいな空気なのよ!」
とは同僚女子の弁。おっしゃる通りで返す言葉もございません・・・。ただ、現実的にはまだまだどこもこういう空気があるのは事実なんですよね。
同僚女子からこの話を聞いたとき、記事ネタにしていいか聞いたら、「同志たちよ!したたかに飲み会を生き抜いてやりましょう!って書いといて!」と言われたので、今回はこの言葉をもって締めとさせていただきます(笑)