日頃の感謝の気持ちを表すお歳暮。ただ、最近はお歳暮を贈りあう習慣も段々なくなってきて、贈るか贈らないか判断に迷う時がありますよね。例えば、ピアノの先生へのお歳暮です。指導いただいている感謝を表したい反面、わざわざ贈るほどのことでもないかとも思います。
今回はお歳暮の時期を控えて、ピアノの先生にお歳暮を贈るべきなのか、また、贈るとしたら金額の相場やどのようなものを贈れば喜ばれるのかについてお伝えしていきます!
個人でピアノを教わる先生へお歳暮を贈るべき?
そもそもピアノの先生にお歳暮を贈るべきなのでしょうか?ここでは3つの判断ポイントから贈るべきかどうかお伝えしますね。
マナー的に贈るべきかどうか
ピアノのような習い事をしている先生にお歳暮を贈らないと失礼にあたるのでしょうか。
基本的には失礼にはなりません。普段からのお月謝を払っていれば、こうしたプラスの贈り物をわざわざしなくても、失礼にあたりません。私の周りにいるピアノ講師や元ピアノ講師もお歳暮を贈られないからと言って失礼に感じることはないという人ばかりでした。
ただ、年齢が高い人や有名大学を出た人などはお歳暮を贈られることが普通だと考えている人もいるので、そういった人に指導されている場合は、贈った方が無難かもしれません。
ということでマナー的には送らなくてもNGではないです。ただし、相手の年齢や立場によっては送った方がいいです。
指導の質を考えて贈るべきかどうか
少し意地悪な考え方かもしれませんが、普段から他の生徒よりも目をかけてもらうためにも、こうしたお歳暮を贈るべきなのでしょうか?
この点は人間の心のことなので、確かなことはなかなか言えません。もちろん指導者側としては「贈り物を受け取ったからと言って指導を変えることはない」とは言っていますが…。
ただ、最近はこうした原因で指導を変えたりすると激しいクレームにつながることもあるので、指導者側も平等にしようとしています。指導者側からすれば、こうした贈り物の有無よりも生徒が熱心かどうかの方が指導の熱が変わってくるのは明らかです。
ということで、指導の質を期待してお歳暮を贈るのは期待外れに終わることが多いです。
相手の気持ちとしてどうか
先生側としてはお歳暮を贈られて嬉しいと思うものでしょうか。
私の周りにいるピアノの先生は、多くの人がそのまま素直に受け取っています。やはり心遣いとして嬉しいと受け取る人が多いです。
ただ、中にはお歳暮を断っている先生もいます。理由を聞いてみると、先生側としてはそんなつもりもないのに、贈り物によって指導の質が違うと疑われるので、一切受け取らないように通達しているということでした。
お歳暮を贈る前に「感謝の気持ちとしてお歳暮を贈らせて頂きたいのですが、よろしいでしょうか」という風に先生に聞くといいかもしれませんね。そこではっきり断られれば、贈らない方が無難ですし、「いえいえそんな…」くらいの反応だったら、「こうした機会でしか感謝の気持ちを表せないので、良ければお受け取りください」と言えば、たいていの場合は受け取ってもらえるかと思います。
ということでマナー面や指導の面の理由からはお歳暮を贈る理由はそれほどありませんが、一方で贈られることによって嬉しいと感じる先生も多いので、先生側の事情を踏まえたうえで感謝の気持ちとして贈るのであれば、お歳暮を贈ってもよいでしょう。
ピアノの先生へ送るお歳暮の相場は?
ピアノの先生へ贈るお歳暮は大体どれくらいの金額の相場でしょうか。
おおよその相場としては5,000円~10,000円くらいで贈られている方が多いようです。また、最大でも月謝分と決めて贈られている人も多いようですね。
一旦お歳暮を贈ると、こちらからはなかなか金額を下げにくいですし、お付き合いが続く間はお中元もお歳暮も贈り続けるのが普通ですので、現実的なお財布事情も含めて判断するのがよさそうです。
ピアノの先生にはどのようなお歳暮が喜ばれる?
ピアノの先生にはどのようなお歳暮が喜ばれるでしょうか。
ピアノの先生はお歳暮を贈られることも多く、食料品などはもらってうれしい反面、同じ時期に一度に贈られて対応に困ってしまうという話も聞きます。
なので、現実的に「金券」を贈ることも多いです。相場の範囲内の金券やギフトカードを包装して贈るということです。また、食料品などの「消え物」を贈るとしてもお菓子やお茶などの日持ちがいいものを贈ると喜んでもらえるかもしれませんね。
一方でお花や入浴剤などその先生に合わせた贈り物をする場合もあります。個人レッスン中に先生の趣味嗜好などがわかるようであれば、贈ってみてもいいかもしれませんね。もちろん、お歳暮を贈るために必死に先生の趣味嗜好を探るのはナンセンスなので、あくまで自然にわかる範囲で贈ってください。
まとめ
ピアノの先生にお歳暮を贈るべきかどうかについて、また大体の相場や贈るものについてお伝えしてきました。
お歳暮の習慣そのものが少なくなってきていて、判断に迷うかもしれませんが、義理や指導のことを考えて贈る必要はありません。ちょっとお金はかかりますが、感謝の気持ちを著したいと思うのであれば、お歳暮を一つのきっかけにするのはありだと思います。
よく自分自身の心とお財布と相談しながら、決めてみてくださいね。