がんばる学生たち

子供に塾は必要か。中学受験をしない子が塾に行く判断基準は?

子どもを塾に通わせるべきか最近は小学生でも塾に通わせる人がかなり多くなってきました。
特に最初から私立の中学を狙っているご家庭は早いうちから塾に通わせて中学受験のための勉強を始めます。

でも、中学受験を考えていないご家庭の場合、塾に通わせる必要はあるのでしょうか?
同学年の子たちが次々と入塾すると「うちの子も…」と考えてしまいがちですが、一度冷静になって塾に通わせる必要があるかどうか考えてみましょう。

  

子供に塾は必要なのか?

少し私自身の話をさせていただきます。
私は中学受験はせずに公立の中学校に進み、高校から高校受験をしました。ただ、同学年には受験組もいて私立の中学校を狙っていました。

私は中学受験はそもそもやるつもりはなかったのですが、小学生のうちから塾には通っていました。
小学校1年からチャレンジをはじめ、小学校3年から公文式をはじめ、小学校5年から地元のそこそこ大きい塾に通いました。
受験クラスではなく学校の授業の補修を目的としたクラスです。

手前みそになってしまいますが、成績そのものでいえば、決して悪くはありませんでした。

そんな私ですが、過去の自分を振り返って小学生の時に塾に通う必要性があったかと言われれば、「なかった」です。

なぜ「なかった」かと思うかというと塾に通わなくてもあまり自分に変化はなかったからと思うからです。

中学受験をしない子供が塾に通う意味は?

これは決して塾という存在を否定しているわけではありません。
私は小学校の授業と自主的な勉強ですでに満たされていたからです。学力以上に勉強が「楽しかった」のです。

私は小さいころから本を読むのが好きだったので、国語の勉強をしなくても国語が好きだし得意でした。
算数は小学校の先生が成績ではなく計算ドリルを何回反復学習したかでクラス内を競わせてくれたことで何回もドリルに挑戦し、苦手意識は全くありませんでした。
社会はマンガの日本の伝記などを読みまくってたおかげで、授業で教わる以上の興味が湧いていました。
理科はなんとなく得意でした(笑)

チャレンジも公文式も地元の塾も決して質が悪いわけではありません。
それぞれにいい所がありますし、学校で教わらないようなことも教えてくれることがあったので、それは良い点でした。

しかし、私の場合は学校の勉強と自分自身の勉強で十分リカバリーできていたので、それほど塾には行く必要性は感じませんでした。

塾に通うかどうかの判断基準

さて、そんな私の経験から塾に通わせる判断基準を持つとしたらまず一番にあげたいのはこれです。

『勉強が楽しいかどうか?』

自分の子供が勉強することに前向きかどうか、興味がある教科があるかどうかが重要な判断基準の一つです。
実際のテストの点数よりもこの部分が大切です。

塾の良さは学校の授業とは別の角度や視点から勉強を教えてくれることにあります。
塾の先生が教えてくれたことでその教科を面白く感じたり、ちょっと勉強してみたい気持ちになるのであれば大成功です。

あるいは塾の先生のファンになることもあります。子供は先生や親の喜ぶ顔が見たいから、勉強を頑張るという一面があります。
塾で教えてくれる先生のファンになってその教科の勉強を頑張るというのはよくあります。

大学受験まで通じることですが、学力を伸ばすためには結局自習をどれだけ頑張れるかです。
授業を受けただけでは学力が伸びることはありません。
だからこそ、実際のテストの点数よりも子供が勉強に対して嫌悪感を抱いているのであれば塾を利用して解消するというのは今後の高校受験、大学受験を見据えたうえではとても大切になっていきます。

小学生のうちは塾に通わせる目的を学力向上ではなく、興味関心を高めるために利用することをおススメします。
通わせたことによる成功の基準はテストの点数ではなく、子供が家に帰ってきたときに一日の授業の様子を楽しそうに話してくれるかどうか、です。

子供を塾に通わせるかどうかのまとめ

中学受験をしない子供を塾に通わせるかどうかは、周囲の同学年の子供たちを判断基準にするのではなく、自分の子供が勉強を楽しんでいるかどうかです。
とにかく勉強がつまらない、嫌だと思っているのであれば、学校の授業とは別の角度や視点から勉強を教えてくれる塾はお子さんの勉強観を変えるチャンスかもしれません。

目の前の成績を上げるためではなく、勉強に対する嫌悪感をなくし、興味関心を高めるために利用することこそ、小学生を塾に通わせる意味があります。