日常生活のワンシーン

学校の給食が量が多くまずいから食べられないと悩む子供への接し方

給食を食べれない子への接し方あなたは学校の給食の思い出はいい思い出が多いでしょうか?
それとも苦い思い出が浮かぶでしょうか?

学校の給食はちゃんと毎食食べきれる子もいれば、どうしても残してしまう子もいます。
学校で給食を全部食べきれないことで悩んでしまう子もいます。そうなると親御さんとしてもやっぱり心配になってしまいますよね。

今回は給食を食べきれないで悩むお子さんとその親御さんへ学校の給食をどうとらえていけばいいのか、お伝えします。
  

学校の給食が量が多い、まずいと嘆く子ども

学校の給食が食べられない理由はいくつかあります。
給食の問題ではなく、クラスの過ごし方や給食を一緒に友達と食べている状況そのものが苦痛となってしまって、ご飯が食べられないということもあります。

ただ、給食が食べきれないのは子供自身の食が細く、量を食べきれない、あるいは、給食がまずいから食べられないという子供ももちろんいます。

私も給食を初めて完食できたのは小学校4年の時です。しかも小学校4年の時でさえ、完食できたのは年に数回くらいでした。

皆が美味しいと食べる給食も自分にとっては全くおいしく感じないこともありました。今でも話すと驚かれますが、私は給食のソフト麺とミートソースの組み合わせがとても苦手です。
お家やお店で食べるミートソーススパゲティ、あるいはナポリタンは大好きです。でも、給食で出されるソフト麺とミートソースは、なんだかネチャネチャしていて、私は全く食べられませんでした。
給食の大人気メニューの代表例みたいになってますが、大人になった今振り返っても、もう一度食べたいとは全く思いません。

なんとか限られた予算の中で美味しく作ってくれる人たちがいるのはわかります。でも、食べられる量だって人それぞれだし、美味しくないものはどうしたって美味しく感じないのです。

学校の給食が食べれないことは悪いことなのか?

「みんなが食べている給食は色んな人が一生懸命みんなのためを思って作ってくれている給食なんだよ」
正論でしょう。でも、そんなこと言われても食べられないものは食べられません。

でも、子ども心ながらに給食を食べられないことに対する罪悪感はどこか感じてしまいます。
最近では、給食を残しても残って食べさせられたり直接指導されたりすることは無くなってきましたが、どこか見えないプレッシャーが積もり積もっていくと、給食を食べられないこと=悪いこと、と子どもが受け取ってしまい、給食の時間も楽しくなくなってしまいますし、学校生活そのものも毎日嫌な時間が待ち構えているような状態で通わなければいけなくなってしまいます。
私達大人だって、出来ないことがあるとわかっていて仕事に行かなければいけないとなれば、嫌な気持ちになるのに、子どもならなおさら気持ちの面のコントロールが難しいので、余計嫌な気持ちを感じてしまうでしょう。

子どもが給食を食べられないことで悩んでいるのであれば、まず給食を食べられないということを否定するのではなく、受け入れてあげてください。

「これくらい食べなきゃ大きくなれないよ!」とか「食べきっている子もいるから追いつくように頑張ろう!」とか「好き嫌いがあるのは作ってくれた人に失礼なことなんだよ」とか子どもにプレッシャーを与えるようなことはしないで、一人一人食べられる量も食べられるものもあって当然という所からスタートしてあげましょう。

普通に生きていくのであれば、ご飯で無理することはありません。
スポーツなどで体を作ることが目的なのであれば、ご飯をたくさん食べるのもトレーニングの一環なのかもしれませんし、そうした指導もあるのかもしれません。
でも、給食の時間は作ってくれたことに感謝すること、みんなでご飯を美味しく楽しく食べること、人にはそれぞれの食べられる量があること、アレルギーなどで食べられないものもあること、自分自身の食べることができるものや食べられないものを把握して家庭でも工夫しながら嫌いなものを減らせるヒントにすること、こうしたことを給食で得られれば十分です。

学校の給食を楽しむために

柔軟に対応できる部分と出来ない部分があるかと思いますが、学校の給食で悩んでいる場合にはまず親御さんと担任の先生とで子どもの食べられる量と食べるものについてのコミュニケーションを取った方がいいでしょう。
特に小学校まではどうしても量が多く感じてしまうこともありますし、ご飯やパンなどのメインとなる主食とおかずのバランスが悪くて、ご飯が食べきれないという子どもも多いはず。
配膳の時に量を調節できるものはうまく調節できるようにするのは大事なことです。

好き嫌いの克服は学校の給食だけでは無理だと思います。
私自身も学校の給食で食べられないものもお家で作ってもらったもので食べられるようになったものもあります。学校の給食ではあまり凝ったものや工夫されたものは出しにくいです。
そこで学校の給食にクレームをつけるよりも、ご家庭で食べられるように工夫して料理をした方が時間も労力も少なく解決できます。

あと、大人になってからだと忘れがちですが、子どもの味覚と大人の味覚って結構変わってますよね。時間がたてば美味しく食べられるものもあります。恥ずかしながら、私は大人になるまで酢の物やお漬物が食べられませんでした。野菜でいえば、ナスも大人になるまで食べられませんでした。
でも、今は中華料理屋でマーボーナスを頼んで、付け合わせに出てくる酢の物やザーサイをバクバク食べてます(笑)

嫌いなものを諦めなさい、とは言いません。少しずつでも食べられる物を増やしていった方が食べる楽しみにつながります。
でも、鼻をつまんでまで飲み込ませるような食べ方をすることにどんな意味があるのか疑問です。大人になってからも嫌いなものが出てきたら鼻をつまませて食べさせるつもりなのでしょうか?
それよりも別の調理法を試したり、大人になるまで待ってみたほうが食べる楽しみにつながるはずです。

まとめ

大人になると自分の嫌いなものをわざわざ食べるなんてことはほとんどないですし、食べる量だって自分で調節できます。でも、子どもの時はなぜかそれが出来ません。

子どもの時は好き嫌いも激しいので、出されたものはまず食べるという方針もわからないではないです。
でも、それが続くと食べることそのものが嫌になってきます。とにかく根性で食べきりなさい!というよりも、まず自分の食べられるものを把握して、そこから食べるものを増やしていきたいときに、「さあ、どう工夫していこうか?」と考えていったほうがはるかに有意義です。

子どもが楽しい給食の時間を過ごせるようにしていきたいですね。