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侍ジャパンの戦いを振り返って今回のWBCも侍ジャパンのメンバーたちはとても燃える最高の試合を魅せてくれました。
結果は準決勝でアメリカに敗れてのベスト4に終わりましたが、大会期間を通して見応えのあるゲームばかりでした。
ありがとう侍ジャパン!

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2013年のWBC敗戦から進化したこと

2006年、2009年と優勝し、2013年では今回と同じく準決勝で敗れてしまうという結果になりました。
そして、今回も結果だけを見れば2013年と同じ結果になりました。

しかし、2013年の侍ジャパンと比べて大きく進化した部分があります。
それは今回の侍ジャパンの特徴は『○○頼み』のチームではなかったことです。
2006年と2009年はイチローがチームの中心でした。2013年は巨人の阿部慎之助選手がチームの中心であったと感じています。

しかし、今回の侍ジャパンはそうした選手がいませんでした。そうして中心になる選手がいなくても、選手それぞれがチームのために高いパフォーマンスを発揮出来ていました。
全ての試合で同じ選手ばかりが活躍するのではなく、日替わりヒーローが出てきたことがそのことを象徴しています。

打てない選手がいれば、別の選手が打つ。ピンチを招いてしまう投手がいれば、別の投手が抑える。
今回の侍ジャパンのメンバーはまさにチームとしての結束力ではこれまでで一番だったのではないでしょうか。

特にそれを感じたシーンを二つ紹介します。
1つ目は初戦のキューバ戦。今回のWBCで大活躍した小林選手の第一打席です。ランナー一塁に松田選手を迎えてサインは送りバント。ですが、小林選手は二回バントを失敗してしまいます。
球場もざわついて、嫌な雰囲気。しかし、ツーストライクに追い込まれてから松田選手が盗塁をしてランナー二塁に進塁します。

あの打席で送れずにランナー一塁のままでは、小林選手のミスが目立ってしまいます。しかし、盗塁を決めたことで送りバントのミスを帳消しにしました。結局その打席で小林選手はセンター前ヒットを打ち、チャンスを広げます。
この打席から今回の小林選手のラッキーボーイともいえる活躍が始まります。
あの場面で盗塁のサインを出したベンチ、ナイスランの松田選手、その采配と盗塁にヒットで応えた小林選手。しびれる場面でした。

もう一つはオランダ戦の8回裏オランダの攻撃のシーン。
日本ハムの宮西投手が登板しますが、ヒットとフォアボールでワンアウト満塁の大ピンチを迎えます。
ここで登板したのが増井投手。

増井投手はもともと力のあるピッチャーではあるものの、あまりボールになれることができなかったせいか、練習試合などのピッチングは本来のピッチングからは遠いものでした。
それに加えて増井投手の武器はフォークボール。ランナー満塁の場面でフォークボールを後ろにそらせば、その時点で同点に追いつかれてしまいます。

しかし、この時の増井投手と小林捕手の攻めは見事でした。
一人目のオドュベル選手には初球にフォークを見せておいて、その後三球連続ストレートで空振り三振、
その次のシモンズ選手にはスライダーとフォークを投げ、フォークをワンバウンドしながらも止めた後、やはり力強いストレートでショートゴロに打ち取ります。

フォークを決め球ではなく見せ球にして力強いストレートで抑えた増井選手のピッチングは宮西選手のミスをカバーしただけでなく、チームにもう一度活力を入れてくれた素晴らしいピッチングでした。まさに気持ちで押さえたというようなピッチングです。

様々な好プレーがあったWBCですが、私はこの2場面が特に印象的でした。

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これからの4年間で侍ジャパンの課題・問題点

今回の侍ジャパンは大谷選手の辞退により戦力がダウンするのではないかと言われていましたが、私は逆に大谷選手がいなかったことで『○○頼み』のチームから脱却できたのではないかと思います。
もちろん大谷選手が出られなかったのは残念ですが、逆に日本の底力を知ることができたいい機会でした、

しかし、結果だけ見ればやはり優勝には届きませんでした。4年後、再びWBCを迎えたとき、このままの状態で優勝できるかと言えば、自信を持って「YES!」とは言えないです。

侍ジャパンのこれからの問題点を私なりに整理しました。

  1. メジャーリーガーの不参加
  2. 今回は青木選手が侍ジャパンのメンバーに加わってくれましたが、田中選手(マー君)や前田選手(マエケン)のようなメジャーでも実績のある選手が参加することはありませんでした。

    特に今大会は準決勝は投手力の高さが目立ったものの、それ以外の試合はピッチャー陣が打ち込まれたり、崩れたりしてしまうケースも目立ちました。ピッチャーは純粋な実力だけでなく、WBCのボールに適応できるかどうかも活躍できるか出来ないかのポイントです。WBC球に近いメジャーリーグのボールで戦っている選手たちは参加してくれさえすれば戦力として考えやすいだけに次回のWBCでは是非参加してほしいところです。

  3. 好投手への対応
  4. 準決勝のアメリカ戦では小刻みな継投でメジャーリーグで投げる一線級のピッチャーが多く出てきました。
    日本の選手が苦手とされる手元で変化するツーシームと呼ばれるボールなども多投されました。

    今大会を振り返った時、全試合でかなりの得点を稼いでいるため、打撃に関しては心強い印象でしたが、実は1次ラウンド、2次ラウンドでも好投手が出てくると凡退してしまう場面も目立ちました。

    「ツーシームを打てるように4年間頑張ろう!」と言ってもそんな簡単に打てるようにならないことは明白です。
    むしろ、苦手なピッチャーが出てきたときにそれでも1点を奪うにはどうしたらいいか?をテーマにしてほしいです。ヒットが出てからの采配だけではなく、チーム全体として狙い球をしぼったりゆさぶりをかけたりすることは不可能ではないはずです。2009年に160kmのストレートを投げるチャップマンをチーム全体で攻略したように、好投手への戦略は今後のカギになるでしょう。

  5. WBCの野球環境に慣れること
  6. 今回のWBCはこれまでよりもボールに合わない投手が多かったように感じます。
    ピッチャーだけでなく、バッターも同じです。もちろん、菅野選手や千賀投手のようなシーズン同様のパフォーマンスができた選手もいましたが、本来の姿とは違う選手もいました。

    正直4年後にまた選手を招集した時、ボールが合う、合わないとやっていたのでは不安でしょうがありません。
    バッターも同じです。ボールが違うからいつものスイングを変えることになってはやりづらいでしょう。

    また、準決勝は人工芝と天然芝の違いも指摘されていました。日本にもマツダスタジアムなど天然芝の球場もありますが、こうした違いがプレーに影響するのであればここも対策しなければなりません。

    私は日本の選手たちがシーズン通りの実力を発揮できれば、いつ何時でも世界の選手たちと互角以上に渡り合えると感じています。
    だからこそ、こうしたボールの違いなど普段の野球環境の違いで本来の実力が発揮できないのは悔しいです。4年後、代表が招集された時、ボールの違いがクローズアップされないようにしてほしいです。

これからも野球の時間だあああ!

2017年のWBCはアメリカの優勝という形で幕を下ろしました。大会としては主催のアメリカの優勝でより一層盛り上がるはずです。参加国も少しずつ増えて大会としても面白くなってきているWBC。今後もどんどん面白くなってくるでしょう。

もちろんWBCだけではありません。2019年にはプレミア12、2020年には東京五輪、2021年には第五回WBC(予定)と、野球の国際大会はこれからも続きます。

日本のプロ野球も今回出場した山田選手や筒香選手など若手選手で素晴らしい選手がたくさん出てきています。
高校野球でも早稲田実業の清宮選手などこれからを感じさせてくれる選手が続々と出てきています。

世界の野球も日本の野球ももっともっと盛り上がっていくでしょう。
そして、侍ジャパンはもっともっと進化をとげて、世界の舞台で戦っていくはずです。
WBCが終わったばかりなのに、私はワクワクが止まりません。これからも野球の時間はずっと続きます!

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